5月 182014
 

現在の都会では暗闇というのは見受けられません。光が氾濫していて子どもたちも、その明かりに頼っているので、目を慣らすという言葉も知らないでしょう。キャンプの夜の肝試しでは懐中電灯の明かりを消して暗闇に目を慣らしたら、先ほどは見えなかったものが見えてくることを教えるのもいいでしょう。

「猫の魂」
君たちは化け猫という言葉を知っているでしょうか。化け猫は夜中に行灯の油をなめたり、人間にいじめられた猫が怨んで人間を呪うという話があります。そして、君たちの周りでも「猫の魂」というのが存在するのです。では、今からそんな恐ろしい話をしましょう。
ある月夜の晩、家族で団らんしているとそこに一匹の黒猫が静かにやってきました。その猫はその家族に飼われている「タマ」と言う猫ですが、その日はお腹をすかせて光る目でにらみながら、家族の周りをうろついています。やがて「ミャ〜〜、ミャ〜〜」と低い鳴き声を上げだし、今にも飛びかかりそうです。それにも関わらず、家族がテレビに夢中になっているとなお一層大きな鳴き声で「ミャ〜、ミャ〜」と、そして最後には「ギャ〜、ギャ〜」とわめき出しました。その時、怖い顔をした母親が怒りの余りこう叫びました。
「猫のタマ、しぃ〜!」(猫の魂)
黒猫のタマはお腹がすいてエサをねだっているのに、家族はテレビに夢中でエサを上げるのを忘れて、猫のタマに静かにしなさいと怒ってしまったのです。かわいそうなタマですが、テレビ番組のコマーシャルの間にちゃんとキャットフードをもらえたので、安心してください。